噛めない「入れ歯」の悩み

当院では、入れ歯をお使いの患者さんから、次のようなお悩みをお聞きすることがあります。

• 噛む時に痛みがある
• 入れ歯のズレが気になる
• 人前で外れないか心配
• 留め具が目立ってしまう

入れ歯は、保険が適用されますし、幅広い症例に対応できるというメリットがあります。でも、上記のような噛み心地や着け心地が気になってしまうケースもあります。
このような入れ歯のデメリットを克服したい方に向けた治療として、当院では、「インプラント」や「オールオン４」をおすすめしています。

実際のところ、インプラントについては「外科手術をするので怖い」「治療期間が長くかかりそう」という理由で、敬遠されている方がいらっしゃるのではないでしょうか？
そのような方に向けて、当院では次のような治療をご提案しています。

「切らない」「縫わない」～身体への負担が少ない「フラップレスインプラント」

インプラント手術は、通例、「歯肉の切開」を行ってからインプラントを埋め込んでいきます。メスで切開することで治療後に痛みや腫れが生じます。

こうした切開による患部への負担を極力抑えた治療として「フラップレスインプラント」という術式が開発されています。フラップレスインプラントは、「歯肉パンチ」という器具で歯肉に小さい穴を開けて、そこにインプラントを埋め込む術式です。

歯肉をメスで切開しないので、痛みや腫れ、出血を大幅に抑えることができます。さらには、「治療後の縫合」も不要となります。

フラップレスインプラントはすべての症例に適用できるものではありませんが、当院では患者さんの肉体的負担が少ないという点を重要視し、適応できる場合は行っています。

手術したその日に歯が入る「抜歯即時荷重」

上図に示すように、「抜歯即時荷重インプラント」は、歯を抜いたら、すぐにインプラントを埋入して人工歯を装着する方法です。
従来のインプラント治療では、歯を抜いた後に傷口が治癒して、骨が安定するのを一定期間待ってから、インプラントを埋め込みます。したがって、インプラントを埋入するまでのしばらくの間「歯がない」という状態が続きます。
しかし抜歯即時荷重方式では、文字通り、歯を抜いたらすぐにインプラントを入れるため、次のような方により適した治療となります。

• 「歯がない期間」を作りたくない方
• 「短い治療期間」を希望される方

「ほとんど歯がない方」「総入れ歯の方」は「オールオン4」がおすすめ

上図のように片顎に4本のインプラントを埋め込んで、固定式の歯を装着するのが「オールオン4」です。

通常のインプラントでは、1本の支柱（インプラント体）に対して、1本の人工歯を被せます。すると多数の歯を失っている人がインプラント治療を行う場合、失っている歯の本数だけインプラントを埋入する必要が出てきます。そうなると治療費が高額化し、治療期間も長くなります。手術が増えれば肉体的にも負担がかかります。この難点を克服するために開発された治療が「オールオン4」なのです。
オールオン4は、片顎に4本のインプラントを埋入して、片顎の全歯を支えることで、治療費を抑え、かつ治療期間も短縮することができます。
この点からオールオン4は、総入れ歯の方や、歯をほとんど失っている方に適した治療法と言うことができます。また、オールオン4は、手術当日に仮歯が入るので、「歯がない期間」を作らないですむのも魅力となっています。

オールオン4については、こちらのページもぜひご覧ください。

「入れ歯の噛み心地」が悪ければ、楽しいはずの食事が楽しくなくなります。「入れ歯の着け心地」が悪ければ、会話をすることも面倒になりかねません。合わない入れ歯は、少なからず生活の質を下げてしまうことになるのです。
こうした不快な状態を改善する歯科治療としてインプラントはとてもおすすめです。
当院では歯周病のケアも行いながら、インプラントを長く快適に使っていただく治療を積極的に行っています。
食事・会話を楽しみ、思いっきり笑える日常生活をかなえる手段として、当院はインプラントを強くおすすめいたします。