歯は「早期発見早期治療」じゃない?!
2017年12月1日
「早期発見、早期治療」
病気ではよく言われることですが
「早期すぎる」虫歯に治療はしない方がよいです。
そもそもむし歯って何かというと
菌がだした酸によって
①「歯が変色して黒く、茶色くなる」
さらに変色した状態に継続して酸が付くと
②「とけて穴があいてしまう」
この2つが特徴です。
ここでポイントなのが
①の様な穴が開いていない虫歯(黒い、茶色いだけ)は
進行するものではないということです。
穴になっていないむし歯の場合、
治療する意味合いとして見た目が白くなるくらいの意味合いだけです。
不必要に削らないほうがよいので、
見た目に関係無い奥歯の初期むし歯は黒くなっていても
積極的にやらない方が良いでしょう。
(当院では見た目に関与する前歯の場合、
やるかどうか色味の程度をみてもらいご相談させて頂いています。)
ただし、穴があいてるか、あいていないかの判断は
レントゲンを撮らないと判断がつかない事が多く、
患者さん自身では判断が難しいので
定期健診で虫歯のチェックは行うのが良いです。
「早期虫歯発見、早期治療」ではなく
「早期穴があいたむし歯発見、早期治療」
がよいでしょう。