放置で「他の歯」がガタガタに?
2017年10月12日
先日、電車で隣に座った2人組がこんな話をしていました。
「今は歯がない所があるけどそこまで不便に感じてなくてさ。
噛みたいと思う時が来たらしっかり治療して治すよ」
何てことのないふつうの話と思われるかもしれません。
しかし歯医者からすると
「何とか早くに治したい!」
と思う状態の一つなんです。
その二人組が前にいる間、「知ってほしいことがあるんです!」と話しに割って入ろうか悩んでいました、、、笑
この患者さんは歯がなくても治す必要性がないと感じ放置していました。
その結果、歯が伸び出て、倒れてきて出てきてしまっています。
(赤丸で囲った場所だけでなく、
奥歯全てが歯のない方向に傾斜しているのもわかると思います。)
歯のない方向に歯は動く性質があります
これでは
「いざ噛みたくなった時」
そこに歯を作ることができません。
この伸び出て倒れた歯は半分抜けかけて
プラプラな状態だったため抜かざるを得ませんでした。
このように、歯がないままにすると隣の歯や噛み合わせの歯が動いてきます。
ダメになった歯を放置すると、周りの状況も刻々と崩壊方向に
変化して後戻りが効かなくなることがあるため、
状態が悪い所がある場合は早めに対処することが良いでしょう。